DX人材とは|定義・6類型の役割・必要スキルと確保方法をわかりやすく解説
更新日:2026.07.15
DX人材とは何かを、経済産業省・IPAのデジタルスキル標準(DSS)をもとに整理します。IT人材との違い、2026年に6類型へ改訂された人材類型と役割、必要なスキルとマインド、採用・育成・外部活用による確保方法、自社に必要な人材像の定義まで解説します。

「DXを進めろと言われたが、そもそもどんな人材が必要なのか分からない」「求人票に『DX人材募集』と書いたものの、何ができる人を採ればよいのか自分でも説明できない」「社内の情シス担当をDX人材と呼んでいいのだろうか」——DX推進を任された経営者や担当者からは、こうした声をよく聞きます。DXという言葉が曖昧なまま独り歩きしているため、「DX人材とは何か」を自社の言葉で定義できないと、採用も育成も外部への相談もすべて空回りします。本記事では、経済産業省・IPAが定める公的な基準(デジタルスキル標準)をもとに、DX人材の定義・種類・役割・必要なスキルを整理し、さらに「自社に必要な人材像をどう見極め、どう確保するか」までを実務目線で解説します。
DX人材とは|技術を手段に業務・組織を変革する人材
DX人材とは、一言でいえば「デジタル技術を手段として、業務・ビジネスモデル・組織のあり方そのものを変革していく人材」です。ここで押さえておきたいのは、DX人材の本質が「特定のツールを使える」ことではなく、「変革の目的を描き、技術を使ってそれを実現する」点にあることです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の目的は、ITを導入すること自体ではなく、それによって仕事のやり方や提供価値を変えることにあります。したがってDX人材の中心にあるのは、「何を、なぜ変えるのか」を定義し、周囲を巻き込んで実行しきる力です。プログラミングやデータ分析といった技術スキルは、その目的を実現するための手段として位置づけられます。
この「技術を手段に、業務・組織を変革する」という定義は、生成AIのような新しい技術が次々に登場しても揺らぎません。むしろツールが変わるほど、「何のために使うのか」を描ける人材の価値は高まります。記事の後半で扱う人材類型やスキルは時代とともに更新されますが、この本質だけは変わらない土台として押さえておいてください。
DX人材とIT人材・デジタル人材の違い
社内でしばしば混同されるのが、「DX人材」「IT人材」「デジタル人材」という言葉です。厳密な公的定義があるわけではありませんが、実務では次のように整理すると誤解が減ります。
従来のIT人材
- ✓既存業務を効率化・安定運用する
- ✓決められた要件を満たすことがゴール
- ✓技術そのものが専門領域
DX人材
- △業務やビジネスモデルを変革する
- △何を変えるかの目的設定からゴール
- △技術は変革を実現するための手段
従来の「IT人材」は、既存業務を支えるシステムを開発・運用し、決められた要件を確実に満たすことに力点があります。これに対し「DX人材」は、そもそも何を変えるべきかという目的の設定から関与し、業務やビジネスの形を変えることを目指します。「デジタル人材」はこの両者を含むより広い呼び方として使われることが多く、DX人材はデジタル人材のなかでも特に「変革」に踏み込む層、と捉えると分かりやすいでしょう。
注意したいのは、この違いは職種の優劣ではなく力点の違いだという点です。安定運用を担うIT人材の存在なくしてDXは成り立ちません。自社の情シス担当を「DX人材ではない」と切り捨てるのではなく、変革の視点を足していけばDXの中核になり得る、と考えるのが現実的です。
経済産業省・IPAのデジタルスキル標準(DSS)とは
「DX人材とは何か」を社内で説明したり稟議を通したりするとき、拠り所になるのが公的な基準です。日本では経済産業省とIPA(情報処理推進機構)が「デジタルスキル標準(DSS)」を策定しており、DX人材を語るうえでの事実上の共通言語になっています。
デジタルスキル標準は、対象の異なる2つの標準で構成されています。
| 区分 | 正式名称 | 主な対象 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| DSS-L | DXリテラシー標準 | すべてのビジネスパーソン | DXを自分ごととして捉えるための共通素養 |
| DSS-P | DX推進スキル標準 | DXを推進する専門人材 | 専門人材の役割と必要スキルを類型化 |
つまり、「全社員が最低限身につけるべきリテラシー(DSS-L)」と「DXを主導する専門人材の専門性(DSS-P)」を分けて定義しているのが特徴です。ここを混同すると、「全社員をデータサイエンティストにしなければ」といった非現実的な目標に陥りがちなので、まずこの二層構造を押さえてください。
なお、このデジタルスキル標準は2026年4月に大きく改訂され、最新版は「ver.2.0」です。生成AIの急速な普及を踏まえた改訂で、詳細は次章以降で扱います。改訂の内容やプレス発表はIPAのプレスリリース(デジタルスキル標準ver.2.0を公開)で確認できます。
DX推進スキル標準の6類型と役割
DX推進スキル標準(DSS-P)では、DXを推進する専門人材を複数の「人材類型」に分けて定義しています。2026年4月に公表されたver.2.0では、従来の5類型に「データマネジメント」が加わり、IPAのDX推進スキル標準(DSS-P)概要ページのとおり6類型となりました。まずは全体像を押さえましょう。
| 人材類型 | 主な役割 | ざっくり言うと |
|---|---|---|
| ビジネスアーキテクト | DXの目的設定から実行推進までをリードする | 変革の設計者・旗振り役 |
| デザイナー | 顧客・ユーザー体験や製品・サービスを設計する | 使う人を起点に価値を形にする役 |
| データサイエンティスト | データを分析し、活用の仕組みを設計・実装する | データから示唆と仕組みを生む役 |
| データマネジメント(2026年新設) | データを整備・管理し、活用できる状態に保つ | データの土台を支える役 |
| ソフトウェアエンジニア | システムやサービスを実装・運用する | 動くものを作る役 |
| サイバーセキュリティ | セキュリティを確保しリスクを管理する | 安全に使える状態を守る役 |
上位記事の多くは旧来の5類型や、さらに古いIPAの7職種分類で書かれていますが、社内説明に使うなら最新のver.2.0(6類型)を基準にするのが安全です。「なぜ類型が5から6に増えたのか」を説明できると、DXにおけるデータ活用の重要性が増している文脈まで伝わり、社内の納得感も高まります。
新設された「データマネジメント」類型の3ロール
ver.2.0で新設されたデータマネジメント類型は、データを「使える状態」に保つことに責任を持つ人材です。データサイエンティストが分析や活用の仕組みづくりを担うのに対し、こちらはその前段にあるデータの品質・整備・基盤を支えます。DSS-Pでは、この類型のなかにさらに次の3つのロールが定義されています。
- データスチュワード:データの意味やルールを管理し、組織横断でデータが正しく使われるよう整える役割
- データエンジニア:データを収集・加工・連携する基盤(パイプライン)を構築・運用する役割
- データアーキテクト:データの構造や全体設計を描き、活用しやすい形に整える役割
「AIやデータ分析を始めたが、そもそも社内のデータがバラバラで使えない」という現場のつまずきは非常に多く、この類型が独立して新設されたことは、その課題が公的にも重視され始めた表れといえます。
DXリテラシー標準|全社員に必要な素養
DX人材というと専門人材(6類型)ばかりに目が行きますが、DXが定着するかどうかは、専門人材を受け止める周囲の社員のリテラシーに大きく左右されます。DXリテラシー標準(DSS-L)は、職種を問わずすべてのビジネスパーソンが身につけるべき素養として、次の4つの学びの領域を示しています。
マインド・スタンス
変化を前提に、自ら学び行動する姿勢を持つ
Why(DXの背景)
なぜ社会や自社にDXが必要なのかを理解する
What(データ・技術)
DXで活用されるデータや技術の全体像を知る
How(利活用)
データ・技術を実際の業務にどう使うかを考える
DXリテラシー標準は2022年3月に公開され、同年12月にDX推進スキル標準と統合した「デジタルスキル標準ver.1.0」としてまとめられました。その後も生成AIの広がりを受けて2023年8月にver.1.1へ改訂されるなど、時代に合わせて更新されてきました。専門人材の採用・育成に注目が集まりがちですが、全社員のリテラシーが低いままだと、せっかく採用したDX人材が孤立し「何をやっているのか理解されない」状態に陥ります。専門人材の確保と全社リテラシーの底上げは、車の両輪として同時に進めるのが定石です。
DX人材に求められるスキルとマインドセット
6類型のどれを目指すかによって専門スキルは異なりますが、DX人材に共通して求められる要素は、大きく3つに整理できます。技術力だけでなく、ビジネス力とマインドがそろって初めて変革を担えるのがDX人材の特徴です。
| 種類 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| マインド・スタンス | 変化を前提に学び続け、失敗を恐れず試す姿勢 | 顧客中心の発想、試行錯誤、部門を越えた協働 |
| ビジネススキル | 課題を設定し、業務を理解し、変革を推進する力 | 現場の業務課題を変革の構想に翻訳し巻き込む |
| デジタルスキル | データ・デジタル技術を理解し活用する力 | AI・データ・クラウドの基礎理解と利活用 |
現場で最も不足しがちなのは、意外にも技術スキルではなくビジネススキルとマインドです。ツールの使い方は研修や実践で身につきますが、「自社のどの業務を、なぜ、どう変えるか」を描き、抵抗のある現場を動かしていく力は一朝一夕には育ちません。IPAの調査でも、後述するとおりビジネスアーキテクト(変革を構想し推進する役割)の不足感が高いことが指摘されており、この傾向を裏づけています。
なお、こうしたスキルを「どう育てるか」という具体的な育成カリキュラムやリスキリングの進め方は本記事の範囲を超えるため、詳しくは別記事のAI人材育成・リスキリングの解説で扱います。本記事はあくまで「どんなDX人材が必要か」の定義に絞って解説します。
なぜDX人材は不足しているのか|需給ギャップの実態
DX人材の確保を考える前に、そもそもなぜこれほど不足しているのかを押さえておきましょう。「自社だけが遅れているのでは」という不安の多くは、実態を知ると和らぎます。
IPAの調査「DX動向2025 AI時代のデジタル人材育成」によると、日本企業の85.1%がDXを推進する人材の不足を感じており、これは米国やドイツと比べても著しく高い水準だと報告されています。つまりDX人材不足は個社の問題ではなく、日本全体の構造的な課題です。
また、IPA「DX動向2024」では、人材不足が一層深刻化していること、特に事業会社(IT企業以外)で深刻であること、そしてビジネスアーキテクトとデータサイエンティストの不足感が高いことが指摘されています。さらに重要な示唆として、「求める人材像や評価基準を持たない企業ほど不足感が顕著」である点が挙げられています。これは、人材像を定義できていないと採用も育成も的を外し、結果として「いつまでも足りない」と感じ続けることを意味します。裏を返せば、人材像の明確化そのものが不足解消の第一歩なのです。
なお、DX人材不足の文脈で「2030年に最大約79万人不足」という数字を目にすることがあります。これは経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)の試算ですが、注意が必要です。
| 数字の扱い | 内容 | 使うときの注意 |
|---|---|---|
| 85.1%(DX推進人材の不足) | IPA「DX動向2025」より | DX人材不足の最新エビデンスとして使える |
| 最大約79万人(2030年) | 経産省「IT人材需給に関する調査」(2019年) | 古い調査/IT人材全般でDX人材限定ではない/高需要シナリオの上限値 |
79万人はあくまで「IT人材全般」の話であり、2019年という古い調査の、しかも高需要・低供給シナリオの上限値です。話の枕としては使えますが、「DX人材が79万人足りない」と断定するのは不正確なので避けましょう。数値は必ず出典と公表年をセットで扱うのが安全です。
DX人材を確保する3つの方法|採用・育成・外部活用
DX人材の確保には、大きく「採用する」「育成する」「外部を活用する」の3つの選択肢があります。上位記事の多くは社内育成を前提に語りますが、実務ではこの3つを組み合わせるのが現実的です。それぞれの向き不向きを整理します。
| 確保の方法 | 向いているケース | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 採用 | 即戦力が急務/高度な専門性が必要な領域 | 早く戦力を確保できる | 採用競争が激しく高コスト。カルチャー不一致で定着しないリスク |
| 育成(リスキリング) | 業務知識のある既存社員を活かしたい | 自社文脈に強く定着しやすい | 成果まで時間がかかり、教える体制も必要 |
| 外部活用(受託開発・パートナー) | 立ち上げ期/専門人材を採れない中小・非IT企業 | すぐ着手でき、知見を社内に移転できる | 丸投げすると内製ノウハウが社内に残らない |
3つのうちどれが正解ということはなく、フェーズによって最適解は変わります。専門人材の採用が難しい中小企業や非IT企業では、まず外部パートナーと一緒に小さく始めて成果を出し、その過程で社内メンバーに知見を移転しながら育成・内製化へつなげる、という順序が現実的です。逆に、外部に丸投げしてブラックボックス化すると、契約が切れた瞬間に何も残らないという失敗に陥ります。外部活用は「一緒に走りながら学ぶ」形にできるかが、成否の分かれ目です。
私たちのようなAIの受託開発・研修を行う支援会社の現場でも、「まず外部と共同でPoCを回し、並行して社内担当者が伴走する」体制をとった企業ほど、その後の内製化がスムーズに進む傾向があります。採用・育成・外部活用は対立する選択肢ではなく、組み合わせて設計するものだと捉えてください。
自社に必要なDX人材像の定義の仕方
「DX人材が必要だ」で止まってしまうと、採用も育成も的を外します。最も重要なのは、6類型のうち「自社にはどの役割が、どのくらい必要か」を具体化することです。ここは上位記事でも手薄な部分であり、当事者として押さえるべき最大のポイントです。
- 1変えたい業務・解決したい課題を先に言葉にする
- 2その実現に必要な役割を6類型から洗い出す
- 3今いる人材とのギャップ(不足する役割)を把握する
- 4不足分を採用・育成・外部活用のどれで埋めるか振り分ける
ポイントは、人材像から考えるのではなく「変えたい業務・課題」から逆算することです。たとえば「問い合わせ対応を効率化したい」なら、必要なのは業務を設計し直すビジネスアーキテクト的な役割と、データを扱うデータマネジメントの視点であって、必ずしも高度なデータサイエンティストではないかもしれません。課題を起点にすれば、「とりあえずデータサイエンティストを採る」といった過剰・的外れな採用を避けられます。
この振り分けができると、社内説明や稟議の言葉も一気に具体的になります。「DX人材が必要です」ではなく、「◯◯業務の変革のために、ビジネスアーキテクト相当を1名育成し、データ基盤づくりは外部と共同で進めます」と言えるようになれば、投資判断もしやすくなります。自社だけで役割の洗い出しが難しい場合は、外部の支援会社と壁打ちしながら人材像を定義するのも有効な選択肢です。
生成AI時代に変わるDX人材の要件
DX人材の要件は、生成AIの普及によって明確に変わりつつあります。2026年4月のデジタルスキル標準ver.2.0への改訂は、まさにこの変化に対応したものです。ver.2.0では、主に次の5点が見直されました。
- データマネジメント類型の新設:データを使える状態に保つ役割を独立させた
- ビジネスアーキテクト・デザイナー類型の見直し:変革を主導する役割の定義を再整理した
- AI実装・運用スキルの追加:AIを実装し運用する、AIガバナンスに関するスキルを加えた
- デザインマネジメント実践関連スキルの充実:価値をデザインする力を強化した
- 各ロールのスキル重要度の見直し:時代に合わせて重視すべきスキルを調整した
注目すべきは、AI実装・運用やAIガバナンスに関するスキルが正式に加わった点です。生成AIによって、これまで専門エンジニアが担っていた作業の一部を非エンジニアが行えるようになりつつあります。その結果、DX人材に求められるのは「AIツールを操作できること」以上に、「AIをどの業務に使い、その出力をどう検証し、リスクをどう管理するか」を判断できる力へとシフトしています。
つまり、生成AI時代のDX人材像は「AIに仕事を奪われる」のではなく、「AIを前提に業務と組織を再設計できる人材」へと重心が移っています。だからこそ、繰り返しになりますが「技術を手段に変革を描く」という本質を持つ人材の価値は、むしろ高まっているのです。
よくある質問
DX人材とデジタル人材・IT人材は同じですか?
厳密な公的定義はありませんが、実務では区別すると混乱が減ります。IT人材は既存業務を支えるシステムの開発・運用に力点があり、DX人材は業務やビジネスそのものの変革に踏み込む点が異なります。デジタル人材はその両者を含む広い呼び方で、DX人材は特に「変革」を担う層と捉えると分かりやすいでしょう。
DX人材は文系でもなれますか?プログラミングは必須ですか?
必須ではありません。DX人材の中核は「何を、なぜ変えるか」を描き、実行しきる力であり、これはビジネス側の人材こそ発揮しやすい領域です。実際、変革を構想・推進するビジネスアーキテクトのような役割は、現場業務に精通した文系人材が強みを活かせます。プログラミングやデータ分析は6類型のなかの一部の専門性であって、DX人材全員に求められるものではありません。
中小企業にもDX人材は必要ですか?何人必要ですか?
必要ですが、大企業のように6類型をすべて社内にそろえる必要はありません。まずは「変えたい業務」を1つ決め、それに必要な役割だけを見極めるのが現実的です。多くの中小企業では、変革を構想・推進する人材を社内に1人置き、技術的な実装は外部パートナーと共同で進める、という組み合わせから始めるのが無理のない形です。
DX人材は採用と育成、どちらを優先すべきですか?
一概には言えず、フェーズによります。高度な専門性が急務なら採用、業務知識のある社員を活かしたいなら育成が向きます。専門人材の採用が難しい場合は、外部活用でまず着手し、並行して社内育成を進める組み合わせが現実的です。重要なのは、その前に「自社にどの役割が必要か」を定義しておくことです。人材像が曖昧なままの採用・育成は的を外しやすくなります。
生成AIが普及すると、DX人材は不要になりますか?
むしろ重要性が増しています。生成AIはツールであり、それを「どの業務に、何のために使い、出力をどう検証しリスクを管理するか」を判断する人材が必要です。2026年のデジタルスキル標準ver.2.0でもAI実装・運用やAIガバナンスのスキルが追加されており、AIを前提に業務と組織を再設計できるDX人材の価値は高まっています。
まとめ
DX人材とは、「デジタル技術を手段として、業務・ビジネス・組織を変革する人材」です。経済産業省・IPAのデジタルスキル標準(DSS)では、全社員に求められるDXリテラシー標準と、専門人材を定義するDX推進スキル標準(2026年ver.2.0で6類型)に分けて整理されており、社内説明や稟議の拠り所になります。日本企業の85.1%がDX推進人材の不足を感じるなか(IPA「DX動向2025」)、鍵を握るのは「自社にどの役割が何人必要か」を課題から逆算して定義することです。人材像が明確になれば、採用・育成・外部活用のどれで埋めるかの判断も具体的になります。まずは変えたい業務を1つ選び、必要な役割を洗い出すところから始めてみてください。自社だけで役割の定義や確保の設計が難しい場合は、AIの受託開発・研修を行う支援会社に、人材像の壁打ちや外部活用と内製化の両立について相談してみるのも一つの選択肢です。
監修者

株式会社APILLOX 代表取締役
山下 雅弘
大阪大学大学院在学中にエンジニアとしてキャリアをスタート。大学院修了後、AIを用いた自動テストツールを開発する企業にエンジニアとして入社し、実装の現場に携わる。その後フリーランスを経て株式会社APILLOXを創業。現在は生成AIの受託開発・新規事業の伴走・業務効率化・法人研修まで、AI活用をワンストップで支援している。自らも手を動かすエンジニアとして、RAGやAIエージェントをはじめとする数多くの生成AI開発・導入の現場に立ち会ってきた。「提案で終わらせず、成果が出るまで実装・運用する」ことを信条とし、本メディアではその実務経験にもとづき生成AI活用の実践的な情報を監修している。




